東京ゲームダンジョンのポスター掲示スペースに安全にA0ポスターを掲示する方法

東京ゲームダンジョン7、出展してきました。

ちょっと情報量が多すぎたかもしれない

現在製作中のPlaydate専用ゲーム「CRAZY SONIC」の体験版を展示しました。
非常に多くの方に興味を持ってもらえてありがたい限りです。

頑張った

ところで、出展時にポスター掲示スペースにポスターを貼ろうとして失敗してしまう、ということが散見されたので、私がやっている方法を記載しておこうと思います。

東京ゲームダンジョンのポスター掲示スペースについて

東京ゲームダンジョンでは、通路にずらりと壁のように並べられたついたてに、ポスターを掲示する権利が無料オプションとして提供されています。
これを申請した人は出展当日、空いているついたてにポスターを掲示することができます。

が、1つ注意点として、「粘着テープを使用してはならない」という制約があります。

これは東京ゲームダンジョン6より、会場側から厳しく指摘を受けたことにより追加された規約のようです。
私はゲームダンジョン6には出展していなかったので初耳だったのですが、もともとテープは使用していなかったので「ほーん」くらいに思っていました。

ただ、おそらく今まで使用していた人が多く、それが会場の設備の劣化の原因になっているから指摘を受けたのでしょうね。
出展させて頂く我々としてはもちろん、この規約に対応すべきです。

どうやって貼る?

で、具体的にどうするかという話なのですが。
テープが使えないとなるとポスターを貼り付ける方法としては大きく2つ。

「マグネットを使う」「ハンガーで吊るす」が思い当たりますね。

手軽に使えるのはマグネットです。持ってきてペタと貼り付ければ良いだけですから。

しかしここに問題が1つ……。
ポスターの紙の重さや厚さによっては、磁力が弱すぎて落ちてしまうという事態が結構起こります。

私が現地で見たのもまさにこの事例で、ある程度大きく、紙も上質なものが使われたポスターを貼ろうとしたところ、マグネットが弱すぎて貼るのをあきらめることになっていました。

もう1つの「ハンガーで吊るす」という方法について。
こちらは固定という意味では最強の手段です。何しろ、ついたてが破壊されない限り落ちないですから。

私はやったことがないですが、紙のポスターではなくタペストリーを発注した場合は、上辺に最初からヒモが装着されたプラスチックの棒が固定されているようで、それを引っ掛けることが簡単にできるようですね。

しかしポスターはただの紙。
そういった「引っ掛ける」機構がありません。
どうしたらいいのでしょう?

……ここまで来れば分かりますね。
そう。ポスターに「引っ掛ける機構」を搭載すれば良いのです。

ポスターにハンガーを引っ掛ける機構を作る

私は毎回、A0という大きさのポスターを印刷して設置しております。
紙の質は普通ですが、ポスターが大きいということは「重い」ということですので、一般的なマグネットで固定することはまず不可能でしょう。

そこで先に言った通り、ポスターにハンガーを引っ掛ける機構を作り、吊り下げるという手段を採用しています。

本記事ではそれを具体的にどうやっているのかをご紹介しましょう。

ざっくりと以下のような流れになります。

  1. ポスターの上辺に紙の筒を接着する
  2. 紙の筒に穴を開け、ハンガーを引っ掛ける場所を作る
  3. (オプション)ポスターの下辺に軽めのプラスチックのバーを接着する(重し用)

必要なアイテム

紙の筒

こういうのです。

サランラップの芯より頑丈なヤツです
(ガムテープ付いてるのは気にしないでください)

ダイソーで売ってます。

これを、ポスターの上辺の長さの分だけ用意します。(ポスターがA0縦長なら、1本に繋げて841mmになるだけ用意する、ってことですね)
まあ多分、ピッタリじゃなくても良いでしょう。ポスター掲示スペースをはみ出さない程度が良いです。

これ、素材は紙ですが、もともと紙製の棚を作るための柱として利用することを想定しているもので、結構な強度を持っています。殴ったら人の頭にコブを作れるレベルです(やらないように)。
この製品以外から選択する場合は、ある程度の強度が必要であることを覚えておいてください。

またそれ以外に、「素材が紙である」ということには以下のような重要な利点があります。

  • 加工が簡単である(後で穴をあけるので)
  • 不要になったらポスターごと燃えるゴミで捨てられる

ハンガー、またはフック

私が使っているものは、やはりダイソーのこれです。

これは折りたたみできて便利

あるいは、こちらでも使用できそうであることを現地で確認しています。

上のがダメだった時のために買ってみた
これでもイケることは確認済みです

「ドアフック」というヤツで、ドアに引っ掛ける場所を作って収納を増やす、という用途のアイテムですね。

選択の基準は「ポスター掲示スペースのついたてに引っ掛けることができるかどうか」です。
それとポスターに接着した紙の筒に、これを引っ掛けるための穴をあけるので、引っ掛ける箇所の面積が大きすぎないものが良いでしょうね。

(オプション)軽いプラスチックのバー

私はやはりダイソーのこれを使っています。

これは日常生活でも本気で便利なヤツ
家につっかえてたら、ゲームダンジョンの時だけ持ち出しても
良いのではないか?

いわゆる突っ張り棒。
これはポスターの下辺に接着し、ポスターをピンと貼るための重しになります。

重しが必要ない場合(事前にポスターを真っ直ぐ張るから良い、など)は不要です。
また、上辺と同様の紙の筒でも代用が可能なので、色々厳選するのが面倒な方は同じものを用意すれば良いでしょう。
なんならこっちは、ポスターの表裏にちょっとマグネットを貼っておく、とかでも良いのかもしれません。

(当たり前ですが)ポスター

いや、これを貼る方法の話なので、当然ポスターは必要なんですが。
このポスターの準備の時にちょっとだけ考慮しておくことがあります。

それは「上辺と下辺ギリギリまでデザインを印刷せず、ちょっと空けておく」ということ。

上辺と下辺それぞれに筒を接着するため、その部分は見えなくなります。
そのため、そこが隠れても良いようなデザインにしておくということですね。
どの程度空けるかですが、私はカンでやってます。まあうまいことやってください。

工作手順

1. ポスター上辺に紙の筒を接着する

用意した紙の筒を、ポスター上辺の長さ(よりちょっと長いくらい)になるように繋げ、1本の筒にします。
ガムテープか何かでぐるぐる巻けば良いでしょう。

写真のは使用ずみのヤツのため曲がっていますが。。。
できれば真っ直ぐの方がいいでしょう

次に、それをポスターの上辺に接着します。
ここにハンガーが引っかかりポスターを吊り下げるので、上下を間違えるとポスターが逆に掲示されることになります。
間違って下辺に接着しないようにしてください。

ポスターの上辺を巻き込んで、接着剤をたっぷり塗ってくっつけています
そこへダメ押しのガムテープ

接着の方法についてですが、ここは重要なポイントです。
いくらハンガーと紙の筒が吊り下げられていても、筒とポスターが剥がれてしまっては意味がないですから。
この吊り下げ方式の最大のウィークポイントになると思うので、ここはちょっと過剰なくらい強力に接着してください。
私はやはりダイソーで、紙・木材用の強力な接着剤を買ってきて貼り付け、さらに裏面からガムテープで補強しています。
幅広の両面テープなど使っても良いかもしれませんね。

完成したらこういう状態になるかと思います。

こんな感じ
どうせ裏は見えないんだからこれでいいの!

2. 紙の筒に穴を開け、ハンガーを引っ掛ける場所を作る

最終的にこういう形で引っ掛けたいわけです。

フックの黒いとこが棒に引っかかってますね
そこへ穴を空けて、しっかり引っ掛けられるようにします

そのため、ポスター側となる紙の筒に、ハンガーを引っ掛けるための穴を開けます。

私はたまたま趣味で電動ドライバーやドリルのセットを持っているので、それで空けました。
なかなかドリルを持っている人も少ないでしょうが……しかし!

そこで「筒の素材が紙である」という伏線が効いてくるわけです!
サランラップの筒のちょっとデカいヤツなので、穴を開けるくらいなら普通のキリやカッターナイフでもやってやれないことはありません。
頑張ってください!

3. (オプション)ポスターの下辺に軽めのプラスチックのバーを接着する

これは先ほど説明したように、やってもやらなくても良いですが、これがあるとポスターを吊るすだけで下までピンと張れるので、やっておくのがおすすめです。

やり方は上辺に紙の筒を固定した時と同様に、今度は下辺にバーを接着するだけです。
ポスターの湾曲に勝てる程度の重さがあれば良いと思います。
逆に重すぎるとフックや上辺側の筒に負荷をかけるので、軽めにしておきましょう。

プラスチックを直接接着するのは難しいですが
こちらはポスターの下辺を袋状にし、中に通すだけでも良し

また、上辺ほど神経質になる必要はないですが、やはり接着が甘くてバーが落ちると会場を歩いている人の邪魔になる可能性があるので、ある程度しっかり接着しておきましょう。

完成!

ここまでやると、こういう事ができるようになります。

ついたてにフックをかけ、そのフックにポスター上辺の紙の筒を引っ掛けるわけですね。

イケるという確信

写真は試しに、ウチのドアに設置したものです。
問題なく掲示できていますね。多少ドアを揺らしたところでびくともしません。

これで、ちょっと重めの紙のポスターでも、フックで引っ掛けることが可能になります!

この方法をやるとポスターに常に紙の筒がくっついてくるので、持ち運び時の大きさがちょっと大きくなってしまいます。
ですがそもそも、A0のポスターは丸めたところでそこそこの大きさにはなります。
また、丸めても単なる長い紙の筒ですから、どこかにぶつけると折れ曲がって破損する可能性がありますね。
それならば収納のガイド兼、折れ曲がり防止の役目を果たす筒が付いている方が、逆に運搬しやすいのではないかと考え、この方法を採用しています。
丸まった状態で上に何か乗せても、この筒があれば潰れることがありません。

こんな長いものをどこにもぶつけずに
持ち運ぶ自信は私にはありません

いかがでしょうか?

ここまで読んで頂けたならば、この方式の最後にして最大の利点がお分かり頂けたでしょうか。

それは、「必要な道具・材料が全て100均で揃う」ということです。
経済的ですね。

ここに書いた通りの方法でなくとも、工夫次第で同様のことは実現できるような気がします。

是非あなたなりの方法で、快適なポスター掲示ライフをお過ごしください。

維新志士様もこうおっしゃっています

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